明治大学
斎藤 茂樹 監督
 今年のチームはメンバーが一新し、昨年から出場していた選手はごく少ないチームです。投手陣は安定感抜群の牛田、プロキャンプで一層力をつけた一場が中心となっていくでしょう。
 打線は派手に打ち勝っていくチームではないので、しぶとく、泥臭く出塁し、次につなげる攻撃をしていきたいと思います。
 私、斎藤茂樹も就任1年目のルーキーですが、勝ち点を積み重ね、優勝目指して頑張って行こうと考えております。 法政大学
山中 正竹 監督
 各校好投手が揃う東京六大学春季リーグ戦は熱戦激戦必至。混戦の中を抜け出し41回目の優勝を狙うには、僅かなチャンスをものにする「勝負強い攻撃力」と無駄な得点を与えない「堅い守備力」が条件となる。実績を誇る後藤・河野には攻撃の中心として安定性を、澤村・松本(勉)・長崎等には勝負強さを期待する。昨秋故障に泣いた土居・奈須の「二人のエース」には万全のコンディションで投げ続け最終年を飾ってもらいたい。 東京大学
三角 裕 監督

 昨シーズンは半数以上のゲームで一度はリードしながらも、結局は1勝止まり。選手は悔しい思いをしたが、同時に多くの教訓も得たと思う。自覚の高まった上級生、元気のいい下級生がうまくかみ合って、近年になくいいチームが出来上がりつつある。今シーズンはまずは勝ち点を、そしてその勢いで上位を脅かしたい。 立教大学
齋藤 章児 監督
 今年は、神宮での経験が豊富な上級生が多く、グラウンドでも寮生活においてもチームを引っ張ってくれています。静岡でのキャンプでは日本一の富士山の下、例年以上に充実した練習をすることができました。投手は、多田野が例年にない順調な仕上がりを見せています。主将をつとめる上重と共に、故障に泣いた昨秋の悔しさを晴らしてもらいたい。課題の攻撃面ですが個々の能力は着実に上がっているので、いかに実戦に結びつけることができるかどうかに尽きます。少ないチャンスをものにする勝負強さと、「つなぐ野球」の徹底が必要不可欠になるでしょう。昨年までは、肝心な場面での詰めの甘さ、精神的な弱さが露呈してしまいました。それらを克服できれば、優勝も夢ではないと思っています。 早稲田大学
野村 徹 監督

 あの伝統の「早慶戦」を前にした時には、張り詰めた独特な雰囲気がある。その“必ず勝つ”という全身からみなぎる闘志というべきか、勝利への執念を全試合に発揮し、学生野球としての早稲田らしいプレーを心がけさせたい。 慶應義塾大学
鬼嶋 一司 監督
 二月中旬からの約一ヶ月のキャンプ、そして、オープン戦を消化して行く中で、リーグ戦に向け確かな手応えを感じている。北原、湊川、長田らの四年生、そして、新戦力の台頭、戦力は充実している。戦略としては、投手を中心としたディフェンスの堅実さと一点を大事にする野球。各校共に、好投手を擁し、実力が肉薄しているため、競り合いに強い精神力が重要となる。
 20年以上ぶりに慶應のユニフォームに袖を通し、大変身の引き締まる思いでいる。リーグ戦開幕まで約二十日、目標はもちろん優勝であるが、それ以上に、慶應義塾の名に恥じない野球を目指したい。