松本瀧蔵氏、山中正竹氏 平成28年野球殿堂入り表彰式

2016/05/28

 平成28年野球殿堂入りされた故・松本瀧蔵氏、山中正竹氏の殿堂入り表彰式が、5月28日(土)慶早1回戦の試合開始前に行われました。


松本瀧蔵氏(明大OB)ご長男
 松本瀧蔵氏は、1901年広島県に生まれ、幼少期に家族でアメリカに移住されました。アメリカから帰国後、広陵中学に編入、卒業後は明治大学に進学し、1929年の明大野球部の世界一周遠征には、マネージャーとして参加されました。戦後は英語力を生かし、選抜高校野球大会の復活など、GHQなどとの様々な交渉に携わりました。サンフランシスコ・シールズが、戦後初めてのプロ野球チームとして来日した際には日本側の実行委員長、世界ノンプロ野球選手権大会でも委員長を務められました。また、1949年の社会人野球協会発足時には顧問、1955年からは副会長を務め、国際派として戦後の野球復興に貢献されました。


山中正竹氏(法大OB)
 山中正竹氏は、1947年大分県に生まれ、法政大学では一年春から投手として活躍し、東京六大学リーグの歴代最多勝記録となる通算48勝をあげられました。卒業後は住友金属に進み、6年連続で都市対抗に出場、1981年から監督となり、翌年には都市対抗で優勝されました。1988年ソウルオリンピックでは、日本代表コーチで銀メダルを、1992年バルセロナオリンピックでは、監督として銅メダルを獲得されました。1994年からは、母校法政大学の監督となり、リーグ優勝7回、全日本大学野球選手権大会優勝1回を達成するなど、アマチュア野球界で、プレーヤーとして、また指導者としても活躍し、球界の発展に貢献されました。



電光掲示板に映される松本氏
松本氏ご長男のご挨拶

法大・森川主将より花束を受け取る山中氏
レリーフを受け取る松本氏ご長男
山中氏のご挨拶