後藤寿彦監督
20世紀最後のシーズンとなった昨季は、皆様のご声援のおかげで7季ぶりにリーグ戦制覇、8年ぶりに明治神宮大会優勝することができました。21世紀に向け、新チームが始動しましたが、レギュラーメンバーがほとんど抜け、新チームはゼロからのスタートです。不安な点は確かに多いのですが、誰が出てくるのか分からないというチーム状況の中で、選手皆が互いに切磋琢磨しあいながら成長し、昨年以上に粘り強いチームになったと信じています。
今春は、あくまでも基本を重点とし、それと共に、特打、特守など、量をこなすことを目的とした一次キャンプ(岐阜長良川球場)、開幕を約一ヶ月後に控え実戦を意識した二次キャンプ(高知春野球場)を行いました。当初の期待通り、選手達は一次キャンプから互いに凌ぎあい、高い目的意識を持ちながら猛練習に励み、リーグ戦連覇に向けて確かな手応えをつかむ事が出来たと思います。皆様のご声援宜しくお願いします。
荒井信久監督
新世紀のスタートは過去3年間の米国遠征(キャンプ)をはらず調布の合宿所において霜を踏み、ゆっくりとじっくりと鍛えあげてきた。
特に、1・2月は雪が多く寒さも厳しかったが基礎練習と振り込みに多くを費やした。3月は例年よりも積極的にゲームを組み、‘つながり’をテーマに実戦の中で状況に応じたプレーを身につけるべく関西・東海遠征(10日間)を計画した。
新チームのキャプテンは攻守の要の前田新悟(PL学園・4年)であり、岩元(創価・4年),金子(神港学園・4年)とで攻撃の中軸を担う。俊足好打の奥井(平安・4年),深堀(松山商・4年)が1・2番、庄田(智弁・4年),和田(拓大紅陵・3年),高倉(長崎南山・4年)が下位を担うことになるであろう。米津(徳島商・4年),丸山(川越東・3年),呉本(松商学園・2年),岡田(宮崎第一・3年)らが実力をつけ、田中(日大三・1年),西谷(鷲宮・1年)が新戦力としてメンバー入りしそうである。
一方、投手陣は池田(明大中野・4年)が投手全体をリード、練習量の裏付けもあり安定感が増した。これに続くのが、長尾(市船・4年),大須賀(検見川・4年),牛田(徳島商・2年),岡本(三重海星・2年),中島(松商学園・3年),遠藤(藤代・3年)である。彼らが激しく競走しておりオープン戦を通し台頭を期待したい。又、新戦力の一場(桐生一・1年)もうまく調整がすすめば大きな力となることは間違いない。
いづれにしても、選手の持ち味を十分に生かし、久しく遠ざかっている(5シーズン)天皇杯に向け、今は実り多いプレ・シーズンとしたい。
尚、明治大学野球部のキャッチフレーズは‘勝機一瞬’であります。
どうか、今シーズンも東京六大学野球そして明治大学野球部に暖かいご声援をお願い致します。
山中正竹監督
新世紀のスタートはHOSEIの40回目のリーグ優勝で飾りたい。
エースの土居は、「安定」と「投球の幅」をテーマに新球種の体得に取り組んだ。「もう一人のエース」を狙って山本、藤井、亀川、奈須、松本が競い合い着実に力を付けた。昨年と顔ぶれは変わらないが逞しさとグレードを上げた投手陣に期待を寄せている。
攻撃陣は、三季連続首位打者を狙う後藤を軸に多井、清水、浅井、南、青山、澤村、新里等リーグ戦経験者が並ぶ。例年に比べスケールの小ささは否めないが経験を生かした巧さや勝負強さでカバーしたい。大型打者の亘、三木、伊藤、人見等が加われば打線に迫力が増す。新人の島田、田中、普久原等もメンバー入りを狙っている。
投、打の力は優勝を狙えるレベルにある、「守備力」が鍵を握ることになろう。
三角 裕 監督
昨秋はバッティングが振るわず、10連敗というふがいない結果に終わってしまい、大変悔しい思いをいたました。私も選手もやるべきことはやったつもりでいました が、まだまだ甘かったということを痛感させられたものです。
そこで選手と真剣に考えた結果、とにかく今までのままではいけない、”CHANGE”(変革)が必要だ、ということが新しいチーム全体の共通認識となりました。 新キャプテンの山口ら4年生が中心となって、今までの甘さを反省し、厳しさをチー ム全体に植え付けようと努力しています。その上で、練習の質、量の向上、そして何 よりも練習に対する意識の向上を目指しています。どれも当たり前のことではあります が、この「当たり前」を実行するのが実はもっとも困難だということは確かです。
今度の春季リーグ戦では、今までとは明らかに”CHANGE”した東大野球部の姿をファンの皆様にお見せできるようにしたいと思います。応援よろしくお願い致します。
齋藤章児監督
就任2年目の今年は、基本方針である「合理的練習」「科学的トレーニング」「民主的な寮運営」の3本柱を徹底させた。 春季リーグ戦に向けて、投手陣は多田野、上重のほか小粒だが、だいぶまとまりつつある。打撃は、相も変わらず貧打であるが、長打力がないぶん足を絡めた攻撃をしたい。4位、2位と徐々に成績を残してきてはいるが、いま一歩「優勝」に手が届かない。勝つ為に何が必要かを選手一人一人がしっかりと考え、それを実行すればいい試合が出来そうだ。
野村 徹 監督
昨年度リーグ戦においては春、秋ともに最終週の早慶戦まで優勝を賭けた戦いをすることができた。しかし両シー ズンともに慶應に勝点を奪われ優勝を逃すという悔しい結果に終わった。昨年のメンバーでは末定、和田、鳥谷がこの 悔しさを経験し、そして本年度新チームの中心選手となるだろう。また本年は秋に早稲田大学野球部創部百周年を 迎え、これまで学生野球をリードする立場にあった早稲田、そして百年の節目となる本年は何が何でも優勝を目指して 頑張りたい。
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